日経が、日銀の新総裁を「誤報」したことが話題である。
2月6日、午前2時、「日銀新総裁について、政府が雨宮正佳副総裁に打診した」と報じたのである。
政権側は、雨宮に打診したこともないと否定した。だが、株式市場は、この報道で円安に振れ、日経平均株価も一時300円超の値上がりを見せたのだ。
日経にとって、日銀新総裁人事は「絶対に負けられない戦い」だったことはわかるが、なぜこのような大誤報をしてしまったのだろう。
文春によると、日銀を取材する金融グループ長のパワハラがあるという。昨年3月に当時日銀キャップだった後藤達也が辞めたのも、一因は、このことにあったという。
2020年には大手全国紙で初の完全週休2日制にしたが、「上司の勤務管理が厳しくなり、一方でネタを取ってこいと詰められる現場では、出勤簿の自主改竄が横行している」という。
社用のPCでは電源のオンオフが記録されるため、帰る際はシャットダウンをせずにスリープモードにしておくこともあるという。
社員に余計な気を遣わせるのは、それだけで士気が落ちてしまうことを、日系の上層部は考えないのかね。
依願退職者も増えているそうだ。私の知っているオンラインの編集部には、日系の記者からの就職の問い合わせがよく来るといっていた。
その上、日系とテレ東が共同運営するyoutubeチャンネル「日経テレ東大学」を終了した。発足から2年弱で、登録者が100万人を超えたのは、2チャンネルの創設者・ひろゆきを起用したこともあったのだろうが、そもそも彼を起用したことが間違いではなかったのか。
日経の落日は、日本経済の落日と軌を一にしている。
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