国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 毎日暑いし、沖縄や九州を中心に大雨も心配ですが、みなさまはいかがお過ごしですか? 永田町の住人たちは、国会閉会後も自然災害やマイナ保険証、さらには今井絵理子参議院議員らの「パリ豪遊」問題などの対応に追われており、神澤も議員会館の事務所でデスクワークの日々です。

 そんな中、8月4日には衆議院第一議員会館で大規模な家宅捜索があったので、国会女子たちもざわつきました。前夜に自民党の秋本真利衆院議員が洋上風力発電事業を手がける日本風力開発側から数千万円の不透明な資金を受け取っていた疑惑が報じられていたのは、ご存じの方も多いのではないでしょうか。朝から秋本事務所のある第一議員会館のすべての出入口に記者さんたちが集まり、異様な雰囲気でした。

 秋本議員の取材が目的なのはすぐにわかりましたが、それより国会はもう閉会しているのに大勢の記者さんたちがズカズカと立ち入ってくることに、神澤たちは正直とても迷惑しています。第一議員会館だけでなく、周辺にもれなく記者さんがカメラを持って待ち構えていて、駐車場や議員会館、衆議院本館などへちょっと移動するだけで一斉にカメラを向けられます。何も悪いことをしていなくても、とても緊張するんです。これは何回経験しても慣れないですね。

「記者さんたち、いつまでいるんだろうねえ」と神澤が憮然としてると、秘書仲間の一人が「私の時も迷惑かけたよね」とぽつりと言いました。「そんなの、マスコミと検察のせいなんだから、気にしないで」と慌てて言いましたが、やっぱり捜査はトラウマになるんですね。

 彼女のボスはいわゆる「国策捜査」で議員会館を含めて強制捜査を受けていました。一貫して無実を主張していましたが、有罪判決を受けて議員辞職を余儀なくされています。もちろん彼女も長時間の取り調べを受けて、心身ともボロボロになっていました。いやほんと他人事じゃないですよ。