◆なかなかお団子が食べられないもどかしさ

そしてなんといっても、第5話の甘味処のシーン。好物のお団子を食べようとした桂場は、寅子にさえぎられ法律を学ぶために母をどう説得したらよいか相談されました。桂場は、女性にとっての厳しい現実とともに、自分も寅子が法学を学ぶことに反対であり、「甘やかされて育ったお嬢さんは傷つき泣いて逃げ出すのがオチ」と諭します。その瞬間、寅子の母・はる(石田ゆり子)が突如現れ、「女の可能性の芽を摘んできたのは男」であり、無責任に娘の口を塞ごうとするなと返り討ちに。そのときの「お母さん?!」と驚き、あっけにとられた松山の面持ちったら!!

そんな表情の緩急に、なかなかお団子が食べられないもどかしさも相まって、一気に松山の虜になってしまいました。第3週は“出番なし”でしたが、次の登場が楽しみでならないのは、筆者だけではないはず! ちなみに甘いものを目にした際の、絶妙な表情の変化も見逃せません。