さて、大谷翔平は今日(4月22日)の対メッツ戦で第5号2ランを放ち、日米通算176号となり、松井秀喜の記録を抜き去った。

 水原一平が大谷の口座から盗んだ金額は、当初、450万ドルといわれていたが、それをはるかに上回る1600万ドル以上だと判明したという。

 しかし、大谷の携帯電話に残っていた水原一平とのやり取り、9700件の中に、スポーツ賭博に関するやり取りはなかったと判明した。これで大谷は水原一平に加担したことはなく、全くの被害者だということが証明された。

 罪状をすべて認めている水原一平だが、有能な弁護士をつけて「司法取引」をしていると報じられている。しかし、その場合でも禁錮51~63カ月か、それ以上で、さらに有罪判決が出た場合、海外退去処分になる可能性もあると、新潮で元連邦検察官でカリフォルニア州弁護士のジョン・カービーがいっている。

 海外退去になれば日本に帰ってくるのか? もしそうだとしても、水原一平のこれからの人生は筆舌に尽くしがたい過酷なものになるはずだ。

 バカな男が、バカなことをしでかした。同じギャンブル依存症の私と水原一平の違いは、大金を持っている人間がそばにいたかいなかったかだけである。水原一平を私は、一方的に責めることはできない。彼と私の差はほんのわずかであった。なんとなく哀しい事件である。