21日放送の『ACMA:GAME アクマゲーム』(日本テレビ系)は第3話。今回も「明るく楽しいキッズ向けデスゲーム」と呼びたくなる路線で引き続き突っ走っています。
なんだか闇雲に突っ走ってるので、多くの視聴者が振り落とされそうですが、振り返りましょう。
■「探す旅」がない
物語の目的としては99本の「悪魔の鍵」を集めることが設定されていますが、『アクマゲーム』では鍵を持った人物が次々に主人公・照朝(間宮祥太朗)の前に現れます。ドラマはこの人物たちを「鍵に選ばれた者たち」と説明していますが、正直、なんだかよくわかりません。よくわかりませんが、とにかく都合よく向こうから現れてくれる。
だから『アクマゲーム』には、「鍵の持ち主を探す旅」が存在しません。集める系のお話でいえば、例えば『ドラゴンボール』(集英社)ですとか、手塚治虫大先生の『どろろ』(小学館/秋田書店)ですとか、『アクマゲーム』の原作と同じ少年コミックの世界にも名作がゴロゴロしていますが、いずれも「探す旅」の中でエピソードを作っていくのがセオリーになっているわけですが、このドラマではそれができない。
今回の第3話では、強敵である天才ギャンブラー・上杉潜夜(竜星涼)と仲間になるという結論が用意されていましたが、どうにも語り口が窮屈になってしまっているのは、そのへんが原因だと思われます。「探す旅」ができない分、バトルシーンでいろいろ処理しなければならなくなってしまう。何しろ、相手が来ちゃうのですぐバトルするしかない。
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