なぜキモいと言われてしまったのか?

スタバの新作スイーツが「キモい」と炎上。 食べ物のおいしさよりも大切なこと
(画像=クリームパイ ブルーベリー&ココア/300円(税込)、『女子SPA!』より引用)

 まずはキモいと指摘された商品である「クリームパイ ブルーベリー&ココア」について、色眼鏡をかけずに観察してみましょう。

 食べ物に対する好みが人それぞれであるように、このスイーツを見て抱く印象は一通りではありません。これをおいしそうだと思う人もいれば、食指が動かない人もいて当然です。

 問題なのは、Twitter上のコメントとして挙げられた、少なからずの人々に“食べ物以外の生物”を想起させてしまった点にありました。その生物として挙げられたのが、ジブリ作品「風の谷のナウシカ」に登場する王蟲(オウム)やジャンボタニシの卵など。おいしそうな食べ物とは対極にある、気味が悪いと感じる可能性が高い存在です。

 パイが実際それらに見えるかは人によりますが、一度そのような表現方法で盛り上がってしまうとイメージを払しょくすることが難しくなる場合があります。

 投稿者はこのパイを食べておいしいと言っていますし、この投稿をきっかけに「キモいパイを食べに行ってみる」という人も出てきたようですが、このパイの尊厳が適切に保たれてはいないような気もしたので、まずはおいしく食べるための工夫について考えることにしました。