◆TNR活動中に足先がない猫を捕獲!

 近所の仲間とTNR活動をしている飼い主さんは2022年、ターゲットの猫を捕獲しようと捕獲機を設置。しかし、その時、捕獲機に入ったのはパリちゃんでした。

「私は直接見ていませんが、仲間のひとりが確認したところ、足先がなく、骨が剥き出しの状態だったようです」

 すぐに動物病院へ連れていくも、「うちでは手術ができない」と言われ、別の病院を紹介されました。2軒目の病院でレントゲンを撮ってもらうと、足の付け根が骨折していることも判明。獣医師の判断により、足の切断手術を受けることになりました。

捕獲された頃
 野良猫であるパリちゃんの手術費用は仲間で出し合うことに。すると、保護猫活動をしている仲間が募金を集めてくれたり、獣医師の厚意で費用を安くしてもらえたりと、たくさんの人の優しさによって手術は実現し、成功。

 避妊手術も行ったため、パリちゃんは3週間ほど入院。退院後は、保護猫活動もしている仲間から「知り合いのシェルターに移そう」という提案も出ましたが、飼い主さんが引き取ることになりました。

手術後のパリちゃん
「他の仲間は、すでに何匹もの猫と暮らしており、我が家は1匹だけだったことも引き取った理由です」