◆松重豊は、日本一のイケメン俳優?
ベベンベンベン。三味線がかき鳴らす効果音で歌舞伎俳優顔負けの決め顔を見せる。
『離婚弁護士Ⅱ~ハンサムウーマン~』(フジテレビ系・2005年・以下『離婚弁護士Ⅱ』)で天海祐希扮する離婚弁護士が案件の合間に通う居酒屋「鬼の涙」店主・大庭保を演じる松重豊の芸達者なこと。
この顔面の力強さ。そして圧倒的な求心力。元ヤクザの店主が凄みを利かせる顔そのものの魅力……。
松本潤主演の大河ドラマ『どうする家康』(NHK)で演じる石川数正役の重臣感あふれる表情を思い出してもいい。顔がフィーチャーされる意味では、綺羅星のようなイケメン俳優たちでも到底敵わない。
こりゃもう松重豊こそ、日本一のイケメン俳優だとすべきなのか。出身は福岡県だから、確かに九州男児の気風(きっぷ)を感じる。年齢的にはイケオジと形容するほうが妥当だが、単にそれだけではどうもしっくりこないのだ。
【こちらの記事も読まれています】