■医療ドラマではなさそう

 主人公の海斗くん(赤楚)は、出版社勤務の週刊誌記者。デスクに仕事を押し付けられたり、しょうもないアイドルの不倫記事を作らされたり、あんまり充実していないようです。

 そんなある日、海斗くんはお付き合いしている恋人の陽月ちゃん(芳根京子)にプロポーズしようと、馴染みの飲食店で指輪を用意して待っていました。ちなみに陽月ちゃんは「ひづきちゃん」と読みます。かわいい名前。

 そんな陽月ちゃんですが、お店に駆け込んでくると穏やかでない表情で海斗くんをタクシーに押し込みます。海斗くんのお父さんが倒れたそうです。海斗くんはお見舞いに行くことにあまり乗り気ではありませんが、とにかく父親のいる天堂記念病院を訪れることになります。

 実は海斗くんのお父さんはこの大病院の理事長でした。海斗くんも跡継ぎとして期待されていましたが、医大を中退して週刊誌の記者になったのだそうです。海斗くんが「病院に戻る」とか「戻らない」とか、新しくセンターを立ち上げるプロジェクトがあるとかないとか、そんなことが病院上層部でウワサされている最中に理事長が倒れたわけですので、一大事です。ちなみに陽月ちゃんはこの病院で看護師をしているので、海斗くんより先に父親が倒れたことを知ったのでした。