ゲストにデビュー当時から親交のあるアンジャッシュ・児嶋一哉を迎えていたその日、設楽は相方の日村勇紀について話し始めた。
「プライドを捨てたと思うのよ。『俺はうんこです』って言えるようになった。15年近く見てて思うのは、そこがコジ(児嶋)と明らかに違うことだと思う」
「ここ(プライド)を削れって難しい話だけど。そこのジャンルにいる人っているじゃん。ダメでも笑えるダメと本当に嫌な感じのダメ。そのどっちに転ぶか、今コジは際に立ってると思う」
スマートなシティ派、ライブでは音楽と映像とフライヤーにこだわり、平場ではハシャがない。かつてのバナナマンは、今ならあっという間に井口の餌食になりそうなコンビだった。だが、『キングオブコント2008』(TBS系)で優勝できなかったことを機に、大きく路線を変更している。その後、バナナマンをブレークに導いたのは、恥も外聞もかなぐり捨てた日村の「あどで~」という貴乃花のモノマネだった。
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