「老後破産」がささやかれる現代、定年後に働き続けることは珍しいことではありません。それに定年後に仕事を続ければ、生活にほどよい活力が生まれます。定年後の働き方には「再雇用」と「再就職」がありますが、どちらがベターな選択でしょうか。

今回は、現役政治経済系ジャーナリストの筆者が定年後の再雇用、再就職の違い、それぞれのメリットデメリット、老後の働き方と人生設計について解説します。

「再雇用」とは?「再就職」とは?

「再雇用」の場合は、役職や立場は変わりますが、それまで働いていた職場で働き続けることになります。一方で「再就職」の場合は、それまで働いていた職場を辞めて、新しい職場で仕事を始めることになります。

「再雇用」のメリットとデメリット

再雇用のメリットは、長年勤めた企業で働き続けるため、通勤方法も変わらず、職場のさまざまなルールを知っている状態で仕事を続けられることです。

一方でデメリットもあります。再雇用の場合、役職や立場が変わるので、定年前に部下だった自分より年下の人が、再雇用後は自分の上司になることもあります。こうしたことに心理的ストレスを感じる人は少なくありません。

「再就職」のメリットとデメリット

再就職のメリットは、新しい職場で働き始めるため、新たな人との出会いがあったり、今まで知らなかった知識や身に付けていなかったスキルを得られたりすることです。こうしたことは定年後の人生のほどよい刺激となり、あなたの老後をキラキラさせてくれます。

一方で、再就職はそもそも簡単ではない、というのがデメリットとしてあります。60歳以上、65歳以上で新規に雇用をしてくれる企業は、決して多くないと思っておきましょう。

また再雇用とは異なり、あなたという人間と雇用主の間で信頼関係があるわけでもなく、ゼロからのスタートなので、給料もかなり減ってしまうリスクもあります。

「お金に働いてもらう」視点も持とう

こうしたことを踏まえて、あなたは再雇用と再就職、どちらが自分に合っていると思いますか。もし迷うならシンプルに、「安定」を求めるなら再雇用、「刺激」を求めるなら再就職、という考え方も一つです。

高齢化が進む日本では年金不安が高まっていることもあり、できることなら老後も働き続ける前提で、今後の人生プランを考えておきたいところです。

ただこうした視点とは別に、「お金に働いてもらう」 という考え方も持っておきましょう。資産運用でうまく利益を出せれば、あなたが働かなくてもお金がお金を生み出してくれますよ。

文・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト)
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。