「問題となるのは、大谷選手がどこまで知っていたかということ。大谷選手がまったく知らない状況で、水原氏が何らかの手段で勝手に大谷選手の口座から送金していたのであれば、大谷選手はまさに被害者となるでしょう。この場合、水原氏が大谷選手の口座を管理できる立場だったかどうかが焦点になります。もしも、水原氏が口座管理を任されていなかったならば、どうやって送金したのかという点も重要ですね。
仮に大谷選手が“水原氏の借金を肩代わりすること”を認識していた場合についても、借金ができた経緯を知っていたかどうかで変わってくるでしょう。違法な賭博でできた借金だと知らなかった場合、大谷選手は“詳細を知ろうとしなかった”という点で責任が生じる可能性がある。そして、違法な賭博でできた借金であることを知ったうえで肩代わりしていたなら、一種のマネーロンダリングに加担したと見られる可能性もあります」(スポーツ記者)
一心同体、一卵性兄弟といわれていて、試合中もプライベートでも四六時中一緒だった人間のことを、全く知らなかったというのは、29歳になる大谷の社会人として資質に疑問符が付くはずだ。
多くのアメリカのメディアが、大谷は会見を開くべきだと主張している。
新潮で桜美林大学西山守准教授がいっているように、「メジャーでは、取材される側の義務と、する側の権利が規定されており、取材を拒むことはできない」からだ。
そして、ようやく日本時間の3月26日、朝、6時45分(日本時間)から大谷は会見を開いた。
だが、記者からの質問は一切なしで、一方的に大谷がこの事件について「弁明」するための会見であった。
日本人記者はそうした会見に異を唱える者はいなかっただろうが、アメリカのメディアの記者たちからブーイングは出なかったのだろうか。
大谷はドジャース球団の通訳と2人で現れた。やや緊張気味で笑みはなかったが、話す言葉に震えはなかった。