大谷翔平の専属通訳、水原一平が闇賭博で莫大な借金を負い、大谷に相談して彼の口座から送金したという疑惑が出てきて、日米で大騒動になっている。
発覚したのが21日(木曜日)だったため、ほとんどの週刊誌は間に合わず悔しい思いをしたことだろう。
その中では、ポストが間に合ったが、タイトルは羊頭狗肉。まあ仕方ないか。
スポーツ専門局「ESPN」の報道で明らかになったスキャンダルだが、ここで水原は、違法賭博で抱えた450万ドル(約6億8000万円)の借金を大谷の口座から送金する形で返済したと話している。
だが、2回目のインタビューでは、前言を翻して、大谷は賭博の借金だということは知らなかったといった。
また、「ESPN」は、大谷の代理人弁護士が窃盗被害にあったとして捜査当局に刑事告訴したと報じている。
「ESPN」によれば、現地時間の3月19日に行った取材で水原は、“大谷が借金を肩代わりしてくれた”などと話しており、大谷のパソコンから大谷の口座にログインし、数カ月にわたって1回あたり50万ドルを8~9回送金したと説明している。また、その借金が違法賭博によるものだということを大谷には知らせていなかったという。
だが、翌日になって水原は「ESPN」のインタビューでの発言を撤回して、大谷は水原の借金について認知していなかったとし、大谷の代理人が窃盗被害を訴えた。
MLBでは、野球以外のスポーツを対象とした合法的な賭博は禁止していないが、違法賭博への関与は処罰の対象となる可能性がある。アメリカでは多くの州でスポーツ賭博が合法化されている一方で、大谷と水原氏の拠点であるカリフォルニア州では違法である。
そしてMLBは現地時間の22日、大谷と水原氏の疑惑について正式に調査を開始したと発表した。