「巨人は、原監督が現場責任者と同時にチーム編成も掌握しているため、権限が大きい。今は余った野手をエサにして『パ・リーグ球団の速球系投手を獲ってこい!』とフロント陣に大号令をかけている。最も欲しいのは日本ハムの井口和朋投手。新庄監督とは起用方針で合わず、4月19日に1軍登録を抹消されてから一度も再昇格していません。直球が武器で原監督の補強方針にも合致しており、なおかつ日本ハムでは余剰戦力といっていい存在。トレード商談はまとまりやすいだろう」(球界関係者)

 ところが、大きな問題もある。

「日本ハムと巨人のトレードといえば、2021年8月にチーム内でトラブルを起こした中田翔の巨人への無償トレードを、日本ハム球団フロントの意向を汲んで原監督が承諾したことも記憶に新しいが、くだんの件に井口も絡んでいるとされており、中田と同じ球団でプレーするのはかなり難しいのではないかと言われています」(同)

 グラウンド外のいざこざに配慮するのか、あるいは野球人として輝ける場所を与えられることに喜びを感じて商談が成立するのか。結果は早ければ交流戦終了後にも出ることになりそうだ。