お次も文春。
清く正しく美しくというフレーズで知られる「女の園」、宝塚で有名演出家による性加害とパワハラがあったというのである。
宝塚というところは、自前の約20名の演出家が在籍しているという。
演出家が脚本を書き、団員への演技指導をしと、作品への総指揮をとる「全権監督」のような存在らしい。
そこに、原田諒という41歳の若き演出家がいる。読売演劇大賞優秀演出家賞など、数々の賞をとっている気鋭の演出家だそうだ。
それだけ権限を持っているから、トップ女優に対しても、えげつない言葉で罵倒することもあるようだ。
12月には浅田次郎の原作『蒼穹の昴』の演出をやっていたが、開演して宝塚から東京の宝塚に舞台を移した12月9日の夜、宝塚劇団の7階の廊下に、「辞令 阪急電鉄(株)原田諒(制作部・演出)」という「団報」が貼り出されたというのである。
公演中の突然の異動。一体何が起きたのか?
その裏には、演出助手として入団した20代のAへの性加害があったというのだ。
Aは幼いころから宝塚のファンで、ツテを頼って試験に合格し、原田の世話をするようになったという。
だが、原田は執拗に、Aに対してセクハラを行っていたそうだ。
「今夜泊まっていったら?」「泊まったら、君のことを犯してしまうと思う」
さらにエスカレートしていく。
「性処理でもお願いしたい」「ホテルで自慰はしているの?」「自分で一週間に何回(自慰を)するの?」
さらに、「(精液を)溢さず全部飲めよ」などともいいだしたそうだ。
Aは精神的に追い詰められ、8キロも痩せ、めまいと耳鳴りに悩まされるようになったという。
そして総務部に一通のメールを送る。「このたび一身上の都合で退職させていただきたい」。驚いた担当者が連絡すると、「演出家の先生から性的な誘いが続いた」と告白したそうである。
Aは、原田のいうことを録音していたようだ。
だが、宝塚側は、原田のセクハラをなんとか隠したかったようだ。原田はAに反省文を送り、「車中の会話は、社会人としてあってはならぬ発言でした。節度を超えた会話は、いかなる状況であっても許されることではありません」などと書いてあったという。
だが、このことがメディアに聞かれた場合は、「否定する」ということを事前に決めていて、原田も「知らんで通せるわ」と豪語していたそうだ。
これが事実なら、原田という男を即刻首にすべきだが、宝塚の母体である阪急阪神HD会長の角和夫は、「弁護士と相談して、今回の事案では解雇できないということで、異動の辞令を出した」と話している。
おかしなことだと思うのは、私だけではないはずだ。ヅカファンもガッカリの今回のセクハラ“事件”。宝塚は、二度とこういうことのないよう、原田の処分には毅然と対処すべきだと思う。
今週の第1位は、新潮が報じた元アイドルの夫婦喧嘩実況中継に捧げたい。いやはやすごい。この夫婦のやり取りを読んでいると、その時の情景が目に浮かび、思わず止めに入ろうとしたくなった。
このやり取りだけでも、この記事を読む価値はある。
AKB48で前田敦子、大島優子とともに「神7」といわれた国民的アイドルから、ママタレへと転身を遂げた篠田麻里子(36)が大ピンチだという。
2019年2月に3歳年下のベンチャー企業経営者Aと「交際0日婚」で婚約&結婚し、翌年に娘が誕生した。
だが、現在は別居状態で、離婚調停が始まり、2歳の娘をめぐって夫と親権争いを繰り広げているという。
さらに12月上旬、夫が篠田の不倫相手に慰謝料を求めて提訴したというのだ。
新潮は別居が始まった当日、夫妻が6時間にわたって繰り広げた”修羅場”で録音されていた音声の一部を関係者から入手したというが、その内容はすさまじい。
デーリー新潮(2022年12月26日)からその箇所を紹介しよう。
――「謝るから! おねがいー! ウッ、ウッ、ウッ」
「私が全部悪いの、全部悪いの。お願い……」
泣きすがる女。だが、男は女の声を遮り、淡々と語り続ける。
「向こうの責任でもあるんだよ。うちに娘がいるのを知っていたからね。あの男もそうなんだよ」
「お願い……、お願い…」
「お願いじゃないよ。もうどうしようも出来ないよ。俺はもう覚悟決めてここに来ているんだから。この2週間クソ耐えて。家族を一瞬にして壊したのはあなただよ……、あなたは何なの。何がしたいの。家族の責任は? 仕事の責任は?」
「最低です……」
蚊の鳴くような声で答える女。だが、男は怯む様子はない。
「親に電話しな。親にも電話して、友達にも謝んな。裁判になったら友達も全部巻き込むよ」
「お願いです……、謝るから謝るから謝るから謝るから! おねがいー! ウッ、ウッ、ウッ」――
不倫の相手は「スタートアップ界隈で有名なやり手」の30代の実業家だそうである。
録音データには、夫が篠田の前でX氏に電話して追及する緊迫した場面も収められていた。
篠田は不貞行為を認め、許しを請い始めたが、A氏の別居する意思が固く覆らないと分かるや、ベランダに飛び出て手すりに手をかけ、
「ジャンプしたら死ねるから、死んだら許してね!」
「マリちゃん寂しかった!」
などと大暴れしたというのである。
録音データを提供したAの知人がこう語っている。
「これは二人の別居が始まった今年6月3日、篠田一家が暮らしていた渋谷区内のマンションで、篠田と二人きりになったタイミングを狙ってAさんが録音したものです。その2週間前から、彼は篠田がXという実業家と怪しいと踏んで、不貞の証拠集めを進めていた。そして、この日、それを彼女につきつけたのです」
Aが証拠集めに使ったのが、篠田が外出時にリビングに置きっぱなしにしていたiPadだったという。A氏は篠田のスマホと同期したiPadを通して、篠田とX氏のLINEのやり取りなどをチェックしていた。
「彼女の行動は2週間、Aさんに筒抜けだった。篠田は、5月28日と30日の夜中、Aさんには『仕事の打ち合わせ』や『友人との飲み会』などと言って外出し、両日とも翌朝4時半過ぎに帰宅していました。しかし、Aさんはそれがウソだととっくに見破っていた」(同)
このやり取りを聞く限り、夫婦仲は修復不能のようだ。
Aには、家裁が彼女側に不貞があるのに、篠田を監護者として指定してしまったため、なんとしてでも子どもの親権を取り戻したいという強い思いがあるようだ。
歴代不倫芸能人を集めても「センター」に抜擢されそうな大トラブルを抱え、篠田のママタレ活動も大きなピンチを迎えている。(文中一部敬称略)