◆市議に立候補すると父の後援会からも反対された

――政治に興味を持ったのは、いつごろからでしょう?

金子「小さい頃から、関心はありました。でも、引っ込み思案で劣等感が強かったので、それを誰かに言うことはありませんでしたね」

――お父様が村長をされていたことは、影響していますか?

金子「そうですね。新潟県で一番小さな村の村長で、教育に力を入れていました。その背中を見ていたので、いずれ街づくりや地方自治に関わりたいと。ただ長女や次女が親の期待を受けていたので、政治家になるのもこの人たちだろうと思っていました」

――結果的に「政治」という意味では金子さんが引き継ぐ形になりました。ただ、最初に新潟市議に立候補された際、お父様の後援会の方に反対されたとか。「女だから」という点はあったと思いますか?

金子「少なからずあったと思います。政治は男がするものだと思っていた地域で、突然20代の女子が出てきた。父親のことは応援するけれど、その娘に何ができるんだと。父親の後援会すら最初は応援してくれなかったというのは、女性であり、若いということへの不安が大きかったと思います」

――反対されるのはわかっていたことですか? それとも思っていた以上でした?

金子「思っていた以上だったと思います。プロセスの問題もあったんですけどね。父を応援してくださってきた後援会の方々にお知らせするより前に、ニュースに出てしまったこともあって、そこへのお怒りも当然あったのだと思います。でもそれ以上に、『お嬢ちゃんに何ができるの?』と。面と向かって言われました。当選してからも、先輩議員から『お嬢ちゃん、これ分かるか?』といったことは言われていました」