つまり、こうして見ると、『新しいカギ』は世帯・個人でこそ後塵を拝しているが、男女4~12歳のC層では同時間帯トップを獲得していることがわかる。

「子どもウケするというのは非常に大きな武器でもありますし、平均的にどの層にも見られている番組より、営業をかけやすく、またスポンサーの食いつきが良い。日テレでいえば『有吉の壁』『THE突破ファイル』『世界の果てまでイッテQ!』、また、『新しいカギ』と同じフジテレビでいえば『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』などが挙げられます」(同)

 つまり、実は『新しいカギ』は“優良物件”ということになる。その人気の秘密は何なのだろうか?

「コントの数は減る一方で、レギュラーメンバーが学校を訪れ、生徒とかくれんぼで勝負する『学校かくれんぼ』や、“絶対王者”チョコレートプラネット・長田庄平と繰り広げる水上バトルゲーム『OTOSE』などの新企画を次々と投入し、とにかく体を張って、見た目一発で笑いを取れる番組にシフトしているようです。もちろん、それまでの我慢比べ対決コーナー『マジガマンMG5』、ドラマの番宣ゲストもからめられる『クイズ作家ヤノとヒダカの楽屋横断ウルトラクイズ』などは残しつつも、とにかく笑いに特化しているのが徐々に浸透しつつあるのかもしれません」(同)

 隠れた人気番組になりつつある『新しいカギ』は、どこまで快進撃を続けられるだろうか。