「大爆死」「打ち切り間近」などネットニュースで過激な見出しが躍っていた時代、その多くは世帯視聴率を見てのものだった。だが、今や番組の人気は個人視聴率もしくはコアターゲットの支持、さらには「TVer」などの再生回数など、さまざまな指標で測られるようになっている。一時期、その世帯視聴率による批判の矢面に立っていたのが、若手芸人を集めたバラエティ『新しいカギ』(フジテレビ系)だった。

「たとえば世帯視聴率4%と聞くと、もはや絶望といった感じがしますが、その成分比を冷静に見ると、どの層がリアクションしているのかがきちんとわかります。つまり、ネットニュースによる“煽り”と番組制作者の危機意識は、時に乖離していることが多いのです。たとえば、プレスリリースで“世帯・個人含めて横並びトップ獲得”と喧伝している番組もありますが、コアターゲットを独占していたり、若年層からの圧倒的支持を得られているのは別の番組だったりします。かつて低視聴率で打ち切り寸前といわれた『新しいカギ』も、同じことがいえます」(テレビ業界関係者)

 その論拠は、いったいどこにあるのだろうか。