――12月に市川中車の名で歌舞伎復帰しましたね。

城下 観たい人がチケットを買って観に行く歌舞伎は、出演しても誰も文句を言わないでしょう。今年も引き続き歌舞伎には出演するでしょうが、ドラマに戻ることは難しいでしょうね。刑事事件でもなく訴えられたわけではありませんが、銀座のホステスさんのブラジャーを取って匂いを嗅いだという行為が女性にとってかなり抵抗感が強いので、ドラマのスポンサーは気にしますよね。ドラマで売れなければ映画出演のオファーもなくなってしまうでしょうし、2023年も厳しい状況が続くでしょう。

――CMの違約金が5億円以上にのぼるという報道も一部でありました。

城下 それは契約を打ち切った場合の計算上の話。企業側もいろいろと騒がれないように、打ち切るのではなくいったんCMの放送を止めて、「契約満了」という形でひっそり終わらせたところが多かった。だから、実質的にはそれほど違約金は発生していないと思います。それにしても、「独立」と「性加害」が芸能界のトップニュースというのは寂しいですね。

――本当ですね。来年は明るい話題がたくさんあるといいですね!