同じく俳優業を中心にしていた元V6の岡田准一は11月いっぱいでの退所を発表しているが、グループに所属しているメンバーに関しては「事務所を離れるとグループ活動ができなくなる」という事情から、独立が難しいとの指摘があった。しかし、二宮が「グループ活動は事務所、ソロ活動は個人」という新たな道を示したといえる。

 そうなれば、グループに所属しながら俳優として活躍しているメンバーは、二宮と同じパターンで独立したほうが圧倒的に活動しやすくなるだろう。そこで二宮に続きそうだと注目されているのが、人気と実力を兼ね備えた若手俳優として評価されているSixTONESの松村北斗だ。

 松村は、2021年後期のNHK朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で上白石萌音が演じるヒロインの夫役を好演したことで俳優としての注目度が高まり、翌年には大ヒットアニメ映画『すずめの戸締まり』で、声優初挑戦とは思えない演技力が業界の内外で絶賛された。同年公開の映画『ホリック xxxHOLiC』で「第46回日本アカデミー賞」の新人俳優賞を受賞し、今年7月期に西畑大吾(なにわ男子)とW主演したテレビ朝日系ドラマ『ノッキンオン・ロックドドア』も好評。来年2月には、上白石との「カムカムコンビ」でW主演する映画『夜明けのすべて』の公開も控えている。

 まさに俳優として上り調子で「これからが一番大事」という時期であるだけに、旧ジャニーズ所属というだけでスポンサーに敬遠されるなどの影響が出てしまったらもったいない。実際、今月初旬には「週刊文春」(文藝春秋)が木村拓哉の独立説を報じる記事の中で、松村の退所の可能性を匂わせていた。