英国王室を離脱したハリー(ヘンリー)王子が上梓した自伝『Spare』が発売され、ものすごい勢いで売れているという。発売初日で全世界で143万部が売れ、この手のジャンルでは空前のベストセラーになっていると報じられている。

 昨年暮れにはNetflixで2人をインタビューした『ハリー&メーガン』(エピソード1~6)が放送され、Netflixは初日としては最多の視聴者数を獲得したそうである。

 本の印税は2000万ドル。Netflixの出演料も相当な額だといわれている。

 タイトルのスペアというのは、ハリー王子を出産したダイアナ妃にチャールズ皇太子が「後継者(ウィリアム)と“スペア”まで産まれて、任務は完了だ」と声をかけたということから、常に“予備”である次男としての悲哀や懊悩がこの本の通奏低音だという。

 新潮で英国在住のジャーナリストは、「王室との間に拭い難い禍根を残す内容であることに驚きました」といっている。

「中でも目を引いたのは2019年、兄のウイリアム王子がヘンリー王子の自宅を訪れた際、メーガン妃を『不躾』『気難しい』などと批判したことから喧嘩になり、兄が弟につかみかかって床に押し倒したという記述。この時ヘンリー王子は背中に傷を負い、兄は『メグ(メーガン妃)に言う必要はない』と言い残して帰っていったというのです」