一方の西山は、練習や減量をしているそぶりをほぼ見せず、また、「試合に向けて禁酒する」と宣言してからも、配信中に呂律が回っていない場面がしばしばあったため、リスナーをヤキモキさせてきた。

 そんな様子を観察していた大関は、西山に対し憤怒。「格闘技を舐めるな!」「試合で足をへし折ってやる!」などと激しくディスったかと思えば、わざわざ西山の地元まで出かけ、縄跳びをするなどの挑発行為も繰り返した。

 ちなみにその間、試合の「規定体重」も二転三転。小柄な大関と大柄な西山の間を取って、最初は「78kg」という話だったが、やがて「84kg」になり、最終的には「無制限」となったため、両者の間で「話が違う」「言った、言わない」のスッタモンダが大会の直前まで繰り広げられていたようだ。

 結局、試合前日の計量を、西山は83.65kg、大関は72.5kgで終え、いざ本番を迎えるのみとなった。ルールは「2分2ラウンド・キックボクシング・首相撲あり・ヒザあり・ヒジなし」である。

 試合当日。会場となったエスフォルタアリーナ八王子の控室で、出番を待つ両者に話を聞いた。