ジャニーズ事務所は現在、所属タレントの退所が相次ぎ、創業者ジャニー喜多川氏による未成年タレントへの性加害問題によって逆風にさらされているが、それ以前から「SMAP解散騒動」によって同事務所へのファンの不信感が高まっていた。とりわけ、2016年1月18日に『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)でメンバーたちが横並びで生謝罪したシーンは「公開処刑」とまでいわれ、世間のジャニーズ事務所に対する印象は急速に悪化。さらに、香取ら退所組がテレビからほぼ締め出されたことで「ジャニーズの圧力のせいでは」と疑われ、2019年には公正取引委員会が事務所を注意する事態に。こうしたネガティブなイメージを払拭するため、ジャニーズ事務所が飯島氏や香取たちと和解し、SMAPを再結集させるのではないかとの見方があるようだ。
先月には、稲垣がパーソナリティを務める『THE TRAD』(TOKYO FM)に、男闘呼組の成田昭次、高橋和也、岡本健一がゲスト出演。稲垣はこのゲストに大興奮していたが、岡本はエージェント契約とはいえ現在もジャニーズ事務所の所属アーティスト一覧に名前が載っている身であることもあり、この共演にはファンも大いに興奮した。
男闘呼組は先日、NHKの音楽番組『SONGS』で特集されたこともあり、『SONGS』のスタッフも多く関わる年末の『NHK紅白歌合戦』への出場も噂されている。男闘呼組の活動は今年8月末までの期間限定と発表されていることから、『紅白』出場となれば一夜限りの再(々)結成という形となりそうだが、男闘呼組の権利を保有するジャニーズ事務所側が許可するならすんなり実現しそうだ。となればSMAP再結成が実現する可能性も現実味を帯びてくると考えられ、このところの元メンバーの動向は注目に値するところだ。
3月放送のTBS系『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』に男闘呼組がゲスト出演した際、成田が不完全燃焼のまま活動休止になったグループを再始動させた理由について「思いとか情熱はずっとどっかにやっぱりあるじゃないですか。中居くんもそうだと思うんですけど、そうですよね? それは絶対に消えないもの」と語ると、中居は大きくうなずいていた。
こうしたタイミングで現役ジャニーズの藤ヶ谷が「再結成」に言及したことで、奇跡が起きるのではないかとファンの期待は高まっている。ジャニーズ事務所の思惑はどうあれ、リーダーの中居の胸に「SMAPへの消えない思いと情熱」があるのなら、奇跡の再会は起こりうるはず。遠くないうちに2016年末の解散から止まっていた時計が再び動き出すかもしれない。