大物ミュージシャンの訃報は多く、1月29日にはロックバンド「シーナ&ロケッツ」の鮎川誠さんが膵臓がんのため74歳で死去し、2月14日にはロックバンド「ムーンライダーズ」のキーボードを担当した岡田徹さんが心不全により73歳で亡くなった。

 その後も、10月8日にフォークグループ「アリス」のメンバーでソロとしても「昴」「サライ」などの名曲を生み出した谷村新司さんが急性腸炎での療養中に74歳で逝去し、同月18日には「もんた&ブラザーズ」のボーカルとして「ダンシング・オールナイト」などのヒットを飛ばしたもんたよしのりさんが大動脈解離のため72歳で亡くなり、11月9日には「シルエット・ロマンス」「たそがれマイ・ラブ」などの曲で知られる大橋純子さんが食道がんでの闘病中に73歳で他界した。

 今年は若くして急逝するミュージシャンも相次いだ。

 10月19日には、ヴィジュアル系の元祖ともいえるロックバンド「BUCK-TICK」のボーカルで、独特の雰囲気と超絶的な美貌で「魔王」とも称された櫻井敦司さんが脳幹出血により57歳で死去。当日のライブで3曲目まで歌い切った後にステージ上で立てなくなり、そのまま救急搬送されたが息を引き取った。この凄絶な最期に対して、氣志團の綾小路翔は「敢えて誤解を恐れずに言うならば、彼は最後までステージの上で生き続け、その死の直前までスポットライトを浴びた、真のロックヒーローだった。こんな事、誰が真似できるだろう」との言葉を贈っている。