堺が演じるのは、大手商社「丸菱商事」のエネルギー事業部2課課長・乃木憂助。中央アジア・バルカ共和国での太陽エネルギープラント事業計画のため、取引先のGFL社に契約金1000万ドルを送金したが、翌日なぜか送金が1億ドルになっていることが発覚。130億円の損失となりかねないこの問題を解決すべく、乃木は1人でバルカ共和国のGFL社に向かう。

 しかしGFL社が返金に応じないのに困った乃木は、CIAに勤務する友人・サム(Martin Starr)に調査を頼み、金がダイヤに替えられてすでにアマン建設会社のアル=ザイール(Erkhembayar Ganbold)なる人物の手に渡っていることを知る。サムのおかげでザイールの潜伏先までたどり着いた乃木は、現地警察を買収して協力させ、ザイールに証拠を突きつける。しかし、ザイールは「お前がヴィヴァンか? ヴィヴァンなんだろ?」と謎めいたことを言い出し、「俺の運命と共に、お前も終わる」と、身にまとった爆弾を見せつける。「家族を守るためにはこうするしかない」「すべてはお前(乃木)のせいだ」と言って、神に祈りながら起爆装置のスイッチを押そうとする。

 その瞬間、謎の男(阿部寛)が駆けつけ、乃木は爆破前に外へ脱出。辺りは爆発に巻き込まれ、周辺住民に多くの死傷者が出てしまう。乃木も怪我をして病院に運ばれるが、爆発事件の犯人として警察に追われる身に。謎の男・野崎守は警視庁公安部・外事第4課の捜査員だと明かし、乃木を保護すると言う。

 バルカ警察の警察官・チンギス(Barslkhagva Batbold)は、現地の病院に勤務する日本人医師・柚木薫(二階堂ふみ)も乃木たちの仲間だと疑い、無関係の薫も共に追われる羽目に。3人は野崎の仲間・ドラム(富栄ドラム/翻訳アプリの声:林原めぐみ)の協力の元、チンギスの執拗な追跡をなんとか振り払って日本大使館に逃げ込むことに成功するのだった。