儚くも美しい日本を代表する花・桜。1本で圧倒的な存在感を放つ巨木、川原を彩る並木道、滝のように降り注ぐしだれ桜。蕾から花吹雪まで、様々な姿で感動を与えてくれる桜の木が豊富です。春は福島で桜紀行を楽しんでみませんか?

【1】花見山公園の桜

例年の開花時期:4月上旬

写真家の秋山庄太郎氏が生前よく訪れた場所で、見事に様々な花が咲き競うことから桃源郷と呼んだ花見山。個人の私有地ながら毎年30万人もの観光客が訪れている花の名所です。艶やかなロウバイから濃い黄色のレンギョウ、白く気高い白木蓮など多彩な色と香りにあふれる花いっぱいの山です。

【2】日中線記念自転車歩行者道のしだれ桜並木

例年の開花時期:4月中旬

3㎞にわたって続く道のりには約千本のしだれ桜が咲き誇り、まさに桜のトンネルを歩いているような感覚が味わえます。場所によっては、前が見えないほどに桜が降りそそぎ、まるで桜のカーテンの中を歩いているようなポイントもあります。かつて日中線を走っていた蒸気機関車C11も展示されており、カメラマンに人気のスポットです。

【3】桜峠の桜

例年の開花時期:4月下旬

2001年の敬宮(としのみや)愛子内親王殿下の御生誕を記念して植樹された桜峠。オーナー制で2,001本のオオヤマザクラが植えられましたが、現在は3,000本になっています。山の懐に抱かれるように広がる桜の木々は淡いピンクに染まり、神秘的な雰囲気を醸し出しています。高台から谷間に咲く桜を見下ろせるのも貴重な風景です。

【4】猪苗代町営磐梯山牧場の桜並木

例年の開花時期:4月下旬

磐梯山の麓に広がる壮大な牧草地。その牧草地の真ん中を走る公道沿いが、別名「まきばのさくらロード」とも呼ばれる場所。約200本のソメイヨシノが咲き誇り、桜のトンネルの中をドライブが楽しめます。開花時期には残雪の磐梯山と桜、眼下には猪苗代湖が美しい景色を見せてくれます。