しかし、同じく4月期改編で『嵐にしやがれ』の後継番組だった『1億3000万人のSHOWチャンネル』が打ち切りになることが発表されたため、性加害問題の影響による「旧ジャニーズ排除」ではと勘繰る声が上がっている。

 今春の改編では、NHKが旧ジャニーズのタレントが出演するテレビ・ラジオ合わせて8番組を打ち切り、継続する番組からも降板させる方針を発表。NHKは「性加害問題の補償や再発防止の取り組みなどがしっかり確認できるまで、旧ジャニーズ所属タレントの新規起用を見送る」と宣言しており、その方針に従って「完全排除」へと舵を切った格好だ。

 それに続くかのように、フジテレビがKinKi Kids、TOKIO、Hey!Say!JUMP、SUPER EIGHTがそれぞれメインを務める4番組の終了を決定し、ファンの間では「旧ジャニーズ排除の流れが民放にも拡大したのでは」と危惧する声があった。そんな中、日テレと旧ジャニーズの蜜月の象徴だった「シンドラ」枠や「嵐」枠だった『1億3000万人のSHOWチャンネル』の打ち切りが決まったことで、ファンの懸念が強まっているようだ。

 しかし、業界内では「民放については、旧ジャニーズ事務所と良好な関係を築くために“お付き合い”で続けていた番組や枠が終わっているだけ」との指摘が上がっている。性加害問題によって長らく業界を支配していた「ジャニーズ忖度」がなくなり、旧ジャニーズ関連の「局が終わらせたいと思っていた番組」が相次いで終了するということのようだ。