◆どうしても越えられない学歴のハードル

 話を聞いたのは、岡部鉄平さん(仮名/33歳/地方公務員/婚活歴1年)。

 仕事が終わるのが早いので、取材時は一度家に帰って私服に着替えてきた岡部さん。サーファーとのコトで、ラフでスポーティな服装、イケメンではないものの、笑顔が可愛い小柄な男性です。

 岡部さん「高卒で地方公務員をしています。税金関係の部署で残業もあまりないので、仕事の後は海に入ったり、ご飯作って晩酌したりして毎日過ごしています。婚活は主に週末ですね」

――聞いていないのに学歴まで……。

「あ、学歴は最初に必ず言うようにしています。女性って学歴気にする人多いじゃないですか。過去に嫌な思いをしたコトもあるし、僕は高卒でもコンプレックスはないので」

 なんでも、以前付き合っていた彼女が共通の知り合いに「彼が低学歴だから結婚したくない」と相談していたのを、人づてに聞いてしまったのだとか。うーん、「コンプレックスはない」とわざわざ言うあたり、逆に根深いコンプレックスを感じるのは考えすぎでしょうか。

婚活男性
――岡部さんはどんな感じで婚活を?

「アプリとか合コンとかしてた時期もあるのですが、最近は街コンやナンパが多いですね。ナンパって言っても行きつけのお店が一緒で自然に……とかで、そんなにガチなストリートナンパではないですけど(笑)」

――アプリや合コンは非効率的でしたか?

「う~ん。非効率というか、これも学歴の問題かも。アプリってプロフィールに学歴書かないといけないし、合コンに来る女子はスペック高い男子を狙っているし、ちょっと僕には合わないというか……」

 確かに、高スペック好きな女性は一定数いますよね。でもみんながみんなそうではない気もするのですが。