松本家にとって大事な収入源であった奥様が突然職を失った。あまり細かくどの程度ダメージがあったかは描かれなかったが、まったく別の仕事で再就職することが出来き、安心したのもつかの間。今度はキックさんのバイトが満了ということで仕事自体がなくなってしまうことになったのだ。

 一難去ってまた一難。これも細かく描かれなかったのでそのダメージを知る由もないが、何とか新しいバイトを見つけることが出来た。コロナ関係の時給が良かっただけに、今までの生活と同水準の生活が維持できるかはわからないが、とにかく働き口が見つかったのは一安心だ。番組の最後には「統合失調症」への理解を広めるような講演をするお二人の姿が映し出され、さらに移動は在来線だった。

 バラエティ番組の芸人のようにふざけるわけでもなく、微笑ましく在来線に乗る姿。ブレイクしていたことを踏まえると、当時は指定席のある駅を何個も飛ばすような電車が用意されていただろう。しかしブレイクから遠ざかり、昔とは違うリアルな現状を目の当たりにして、落ち込むこともあったはず。しかし現状をしっかりと受け止め、真っ直ぐなお笑いでなくとも、仕事があるということの大切さを踏まえ、愚直に邁進しているお二人の姿には、本当に胸が熱くなった。