楽天証券で国内株式を取引する場合、2つの取引コースがあります。「超割コース」と「いちにち定額コース」で、それぞれ手数料体系が違います。本記事では、どちらがお得なのか、具体的な金額でわかりやすく解説します。

楽天証券のアメリカ株式手数料や為替手数料、また手数料に関してよくある疑問についてもわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

楽天証券の国内株式の手数料は、2つのコースがある

楽天証券の国内株式手数料には2つのコースがあります。

・「超割コース」
- 「いちにち定額コース」

それぞれどんなコースなのか紹介します。

「超割コース」は1取引ごとに手数料を計算

「超割コース」は取引のたびに手数料が計算されます。手数料は以下の通りです。

最低でも手数料が55円掛かる点には注意しましょう。

取引金額 手数料
5万円以下 55円
10万円以下 99円
20万円以下 115円
50万円以下 275円
100万円以下 535円
150万円以下 640円
3,000万円以下 1,013円
3,000万円超~ 1,070円

取引金額があまりに小さいと割高になってしまいます。例えば株価1円の株式を100株買うと、取引金額の100円に対して手数料が55円掛かるので、手数料は55%となってしまいます。

「いちにち定額コース」は1日の約定代金で手数料を計算

「いちにち定額コース」は、取引ごとの金額ではなく、1日の取引金額で手数料が計算されます。手数料は以下の通りです。

1日の取引金額 手数料
50万円以下 0円
100万円以下 943円
200万円以下 2,200円
300万円以下 3,300円
以降、100万円増えるごとに 1,100円追加

手数料に上限が設定されていないので、取引金額によっては超割コースの方が安くなります。詳しくは後述します。

【12月から1日100万円までの取引が無料に】
「いちにち定額コース」は、現時点では1日50万円までの取引なら無料ですが、2020年12月中には100万円まで無料にすると公表しています。

無料で取引できる範囲が増えるので、うれしい変更ですね。

1日の取引金額 現在の手数料 2020年12月以降の手数料
50万円以下 0円 0円
100万円以下 943円
200万円以下 2,200円 2,200円
300万円以下 3,300円 3,300円
以降、100万円増えるごとに 1,100円追加 1,100円追加

手数料はどっちがお得? 1日50万を超える取引なら「超割コース」

「超割コース」と「いちにち定額コース」どちらを選べばよいのでしょうか。

取引金額別に比較すると、以下のようになります。

(画像=著者作成)

ポイントは、1日の取引金額が50万円を超えるかどうかです。
超えるなら「超割コース」、超えないなら「いちにち定額コース」がお得です。

楽天証券のアメリカ株式の手数料

楽天証券では海外の株式にも投資できますが、手数料は国内株式と別に設定されています。海外株式のうち、アメリカ株式の手数料を確認しましょう。

楽天証券のアメリカ株式の手数料 2.22ドルまでは無料

楽天証券のアメリカ株式手数料は以下の通りです。

取引金額 手数料
2.22ドル以下 無料
2.22ドル超~4,444.45ドル未満 0.495%
4,444.45ドル以上 22ドル(一律)

取引金額が2.22ドル以下(約233円。1ドル=105円で)の取引では手数料が掛かりません。

小さい金額ですが、アメリカ株式は1株単位で取引できるので、2.22ドル以下の取引も比較的行いやすいでしょう。

2.22ドル以上、4,444.45ドル(約47万円。1ドル=105円で)未満の場合は0.495%の手数料が掛かります。

4,444.45ドル以上は22ドル(約2,310円)で固定されるので、取引金額が大きくなるほど手数料は割安になります。

9本のETFは売買手数料無料

楽天証券は、アメリカに上場している「ETF(上場投資信託)」のうち、指定の9本は手数料無料にしています。

銘柄は以下9本です。

ティッカー
(銘柄コード)
ETFの名前 概要
VT バンガード・トータル・
ワールド・ストックETF
全世界の株式に投資
VOO バンガード・S&P500ETF アメリカ株式指数
「S&P500」に連動
VTI バンガード・トータル・
ストック・マーケットETF
アメリカの全株式に投資
SPY SPDR S&P500 ETF アメリカ株式指数
「S&P500」に連動
RWR SPDR ダウ・
ジョーンズREIT ETF
アメリカの商業用REIT
(不動産)に投資
GLDM SPDRゴールド・
ミニシェアーズ・トラスト
金へ投資
AIQ グローバルX AIビッグデータETF 人工知能(AI)関連株式に投資
FINX グローバルX フィンテックETF フィンテック関連株式に投資
GNOM グローバルX ゲノム&
バイオテクノロジーETF
ゲノム科学関連株式に投資

楽天証券の手数料 よくある疑問を一挙解決

楽天証券の手数料で、初心者が抱きがちなよくある疑問が4つあります。ここでそれぞれ解決しましょう。

疑問解決1. :約定(やくじょう)しなければ手数料は掛からない

「株式の手数料は注文時に掛かるの?」と思うかもしれませんが、注文時ではなく、「約定」時に掛かります。

株式の注文が成立することを「約定」といいますが、約定するまでは手数料は掛かりません。

・資金の拘束には注意 約定しなくても代金相当額がいったん拘束
約定していない場合でも、資金はいったん買付可能額から差し引かれます。注文を取り消すか失効すれば資金は戻ってきます。

疑問解決2. :ひとつの注文で約定が複数に分かれても手数料は増えない

ひとつの注文で約定がいくつかの株価に分かれることがありますが、手数料は増えません。当日中のひとつの注文であれば、ひとつの約定として手数料が計算されます。

疑問解決3. :「超割コース」は買いと売りの両方で手数料が掛かる

「超割コース」の手数料は買いと売りの両方で掛かります。片道だけで計算しないように注意しましょう。

・「いちにち定額コース」は売り手数料が無料になる「デイ割」がある
「いちにち定額コース」でも、取引金額は買いと売りの両方で計算されますが、同じ銘柄を1日で買いと売りを行うと「デイトレード割引」が適用され、売りの代金を計算から除外してくれます。

疑問解決4. :海外株式は為替の手数料も掛かる

海外株式への投資は、株式手数料のほかに「為替手数料」が掛かる点に注意しましょう。

例えばアメリカの株式の場合、円から米ドルに交換する手数料は1ドル当たり25銭(0.25円)です。本来のレートが1ドル=105円だとすると、105.25円で交換することになり、約0.24%の手数料が掛かっている計算です。

アメリカ株式の手数料は0.495%(2.22ドル超~4,444.45ドル未満)と上述しましたが、為替手数料を合わせると、実質0.735%となります。

為替手数料は日本円と交換するたびに掛かるので、海外株式を売った代金を日本円に交換せず、外貨で置いておくと為替手数料を節約できます。

楽天証券の場合、代金を外貨のまま置いておける海外株式はアメリカ株式しかありません。アメリカ株式に投資する場合、出金するまでは代金を米ドルで置いておいた方がよいでしょう。

その他の海外株式は日本円でしか決済できず、取引のたびに為替手数料が引かれますので注意しましょう。

開設口座を迷っている方へ!楽天証券の手数料ネット証券5社と比較

口座開設するネット証券を探している方は、楽天証券の手数料は他社と比べてどれくらいなのか気になりますよね。

ここで、楽天証券の手数料を他のネット証券5社(SBI証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券、岡三オンライン証券)と比較してみましょう。

国内株式手数料(超割コース)を比較:楽天証券は「最安水準」

楽天証券の「超割コース」を5社と比較すると、各取引金額で最低水準となりました。

「SBI証券」(スタンダードプラン)」と手数料が同率1位となり、「auカブコム証券」とは10万円、50万円の取引で同じ金額でした。

取引金額
10万円 20万円 50万円 100万円
楽天証券
(超割コース)
99円 115円 275円 535円
SBI証券
(スタンダードプラン)
99円 115円 275円 535円
マネックス証券
(取引毎手数料コース)
110円 199円 495円 1,100円~
1,650円
松井証券 ※取引ごとの手数料なし
auカブコム証券 99円 198円 275円 1,089円
岡三オンライン証券
(ワンショット)
108円 220円 385円 660円

国内株式手数料(いちにち定額コース)を比較:楽天証券は中程のランク

「いちにち定額コース」を他の5社と比較すると、1日100万円までの取引は手数料が掛からないSBI証券が最も安くなりました。

100万円の取引では「マネックス証券」や「岡三オンライン証券(定額プラン)」の方が安いので、下の比較では楽天証券は真ん中程度の安さだと言えそうです。

なお、2020年12月からは楽天証券も1日100万円まで無料になり、岡三オンライン証券も2020年11月24日から1日100万円まで無料になります。

1日の取引金額
10万円 20万円 50万円 100万円
楽天証券
(いちにち定額コース)
0円 0円 0円 943円
SBI証券
(アクティブプラン)
0円 0円 0円 0円
マネックス証券
(一日定額手数料コース)
550円 550円 550円 550円
※100万円超~
2,750円
松井証券 0円 0円 0円 1,100円
auカブコム証券 ※定額の手数料なし
岡三オンライン証券
(定額プラン)
0円 0円 0円 880円

アメリカ株式手数料を比較:楽天証券の手数料は他と同額

今回比較した5社の中では、「SBI証券」と「マネックス証券」だけがアメリカ株式に投資できますが、手数料はいずれも同額でした。

「マネックス証券」は買い(米ドル)の為替手数料が無料なので、その分有利に取引できるでしょう。ただし、買い為替手数料の無料化は定期的に見直しており、将来的には無料でなくなる可能性もあるので注意しましょう。

為替
手数料
取引金額
1,000ドル 5,000ドル 1万ドル
楽天証券 25銭 4.95ドル 22ドル 22ドル
SBI証券 25銭 4.95ドル 22ドル 22ドル
マネックス証券 25銭
※買いは無料
4.95ドル 22ドル 22ドル
松井証券 ※アメリカ株式 取り扱いなし
auカブコム証券 ※アメリカ株式 取り扱いなし
岡三オンライン証券 ※アメリカ株式 取り扱いなし

楽天証券の取引が大きくなったら手数料コースを「超割」に

楽天証券の国内株式手数料「超割コース」と「いちにち定額コース」は、1日の取引金額が50万円を超えるかどうかでお得な方が変わります。

取引金額が1日50万円以下に収まるなら「いちにち定額コース」を、50万円を超えるなら「超割コース」を選択しましょう。

若山卓也
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。 AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。 AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有

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