◆イベント運営はボランティア。「来た人全員に楽しんでもらいたい」
――収益や運営費用はどのようになっているんですか?
加山:参加者からの入場料は運営費にしているので、トントンといったところで、私はボランテイアですね。その上、今後もずっと戻ってこない、初回からの運営費の持ち出し分もあります。出展者にも「必ずファンサービスをする」という条件のみで出店料もマージンもいただいていません。みんなから心配されて、今は入場料を少し値上げして3000円にしましたが、とにかく来た人全員に楽しんでもらいたいのです。
――スタッフさんはどんな人たちですか?
加山:昔からの友達にたくさん助けてもらっています。中2になった娘にもイベントを手伝ってもらっています。スタッフは、私がやりたいことを本当に理解して、イベントを盛り上げようという気持ちをもったボランティア有志のみです。
――それはまさしくアットホームなイベントですね。ところで好きなことを続けていくコツってありますか?
加山:Twitterで好きなものをアップすると、たまに文句をつけてくる人がいるじゃないですか。コスプレイヤーの写真あげたら「イメージと合わない」とかね。そんな文句を言うなら「じゃあ見るな」って話でしょう。「〇歳のくせに」とかもそう。
佐川時代にジャニーズの限定盤を高齢の女性のところに届けたことがあったんですけど、すごく楽しみに待っててくれたんですね。好きなものに年齢なんて関係ない。それにアンチなんて本当は少数派です。
「好き」って気持ちは他人には操作できないものだし、文句を言う人のほうが問題児なので、放っておいていいです。好きなことに自信を持っていたら、一緒に楽しめる人が必ずいる。私の場合、一歩踏み出した時に仲間がいて、楽しいことが無限に広がってる世界を知ってしまったので、続けていけるというより、やめられなくなってしまったのかもしれませんね。
<取材・文/谷亜ヒロコ>