◆17歳の時に初めて“コスプレダンパ”を立ち上げ

2019年の東京ゲーム音楽ショーの様子
2019年の東京ゲーム音楽ショーの様子
――「東京ゲーム音楽ショー」とはどんなイベントなんですか?

加山志穂(以下、加山):実際にゲーム音楽を作曲しているコンポーザー(作曲家)が出展して、物販で直接CDを買ったり、サイン会、トークショー、ステージまで楽しめるゲーム音楽家の見本市です。

――小さい頃からゲーム音楽が好きだったんですか?

加山:物心ついたころからゲームの“ピコピコ音”を聞いて育ちました。父親がゲーム機のコレクターで、家庭用ゲーム機のない時代から喫茶店にあるようなスペースインベーダーのテーブル筐体がなぜか家にあったりして(笑)。父がスーパーファミコンとかメガドライブとか、家庭用ゲーム機が発売されるとすぐに買ってくるので、親にねだったりしなくても全種類揃ってるような環境でした。母の手前、子どもの存在をだしにして買ってくるんですが、なぜかソフトはゴルフや麻雀。ルールが分からないよって(笑)。

――初めてイベントを主催したのは?

加山:17歳の高校生の時に初めて自分でコスプレイベントを立ち上げました。当時TM NETWORKとかをカラオケで歌ったらすごく盛り上がるのに、なんでみんなで邦楽メインの歌って踊れるようなイベントがないんだろうと思って、コスプレダンスパーティー、略して「コスプレダンパ」を開催したんです。今でいう「アニクラ(アニソンばかりが流れるクラブイベント)」の本当の初期のようなかたちで、売り上げをあげようというのではなく、200円とか300円のカンパをみんなで出し合って、公民館を借りてワイワイやりました。