さて、都心を代表する渋谷区の高級住宅地。中でも、一等地と呼ばれる一角にひと際目立つ3階建ての洋館がある。広大な敷地の価格はおよそ40億円だという。これは日本を代表する華麗なる一族の持ち家。
その家の持ち主は麻生太郎副総裁。彼の高祖父が大久保利通、祖父が吉田茂、妹が皇族の寛仁親王妃信子。御年83歳を迎え、最近も舌禍が物議をかもした元首相である。
この御仁は、己のことがよくわかっていないようで、今でも政界は自分が動かしていると勘違いしているようだ。
ところで、安倍派の議員ら85人を対象に実施された聞き取り調査だが、“裏金取調役”を務めたのは、森山裕総務会長ら党幹部6人。そのうちの1人は小渕優子選対委員長だった。
だが、自民党関係者がこう明かす。
「聴取はホテルの客室で約三十分間にわたって行われました。室内には、取調官の党幹部二人とメモを取る弁護士が座っていた。党幹部の一人は還流額やその使途、不記載とした理由などを淡々と尋ねていましたが、小渕氏は最後まで一言も喋らなかったのです」
さらにこう続ける。
「小渕さんは終始、チェックリストのような手元の紙に目を通していただけ。なぜ、彼女が取調官だったのか、甚だ疑問です」
アリバイ作りのために入れたのだろうが、本人はそれがわかっていなかったのであろう。