「妻より母を取った冷たい男」羽生結弦が離婚騒動でバッシング対象に

 今、同じ状況下にあるのは、元フィギュアスケート選手の羽生結弦ではないだろうか。ソチ、平昌オリンピックで金メダルを獲得した、日本フィギュアスケート界の至宝。しかし、22年に現役を引退した後、翌23年8月に相手を明かさないままSNSで結婚を報告し、11月に離婚を発表したことから、バッシングの対象となってしまう。

 離婚に至ったのは、夫婦不仲だからではなく、メディアの行きすぎた取材により、妻を守り切れないと判断したからという、わかるような、わからないような理由だった。

 ストーカー行為に悩まされていたのなら、警察に相談する方法もあるし、彼の会社からメディアに抗議してもいいだろう。ワイドショーや週刊誌を名指しして、公に警告を出せば、世論も味方にできたと思う。このように打つ手はいくらでもあったような気がするが、それらをせずにあっさり離婚してしまったように見えた。

 そんな羽生に、結婚前はプロのバイオリニストとして活動していた元妻側も黙ってはいなかった。元妻の後見人を名乗る男性が実名・顔出しで「週刊文春」(文藝春秋)に登場し、2人の短い結婚生活の実情を明かしたのだ。

 元妻はゴミ出しを含めた外出さえ許されず、食事など身の回りの世話もさせてもらえず(母親がしていた)、羽生家で立ち上げた会社にも元妻は入れてもらえないと、完全よそ者扱いだったとのこと。

 あくまでも一般論だが、飛び抜けて優秀な息子を持つ母親は、息子かわいさに結婚しても「あの子のことは私でなければダメだから」とばかりに、息子を離さないことがある。

 記事を読んでいると、羽生家も「そういう家庭」であり、そこに元妻がなじめなかったような印象を受けた。家庭内のことは双方言い分があるだろうが、羽生を「母親にべったりの男」もしくは「妻より母を取った冷たい男」とみなす人もいたのではないか。