ジャスダック
アメリカの「NASDAQ(ナスダック)」にならって「JASDAQ(ジャスダック)」と名付けられた市場で、もとはベンチャー企業向けでした。現在は市場を「スタンダード」と「グロース」の2部構成とし、企業の規模や成長性などで分けています。
こちらも東証マザーズ同様、一部や二部に比べて審査期間が短いのが特徴です。
誰もが知る大手企業でありながら、日本マクドナルドホールディングス <2702> のようにあえてジャスダックにとどまる企業も存在します。
スタンダード=一定の事業規模と実績を有する成長企業が対象
- 流通株式時価総額(上場時見込み):5億円以上
- 純資産額(上場時見込み):2億円以上
- 利益額または時価総額:最近1年間の利益額が1億円以上もしくは時価総額が50億円以上
- 株券等の分布状況(上場時見込み)
・公募/売出し株式数が1000単位または上場株式数の10%のいずれか多い株式数以上
・株主数:200人以上
グロース=特色ある技術やビジネスモデルを持ち、将来的な成長性が高い企業が対象
- 純資産額(上場時見込み):プラス
- 利益額または時価総額(上場時見込み):基準なし
- 他はスタンダードと同じ 【ジャスダックのポイント】
- 「スタンダード」と「グロース」の2部構成
- もともとはベンチャー企業向け
東証マザーズ同様、審査期間が東証一部や二部よりも短い 東証一部上場銘柄は年金の運用を行う機関投資家などの保有も多く、発行企業に不祥事が発生すると、運用方針のルールとして売却しなくてはならない場合も出てきます。
しかしマザーズなどの新興市場銘柄は不祥事などが発覚しても、大きく売り叩かれることが比較的少ないと言われています。
地方の取引所では主に地方企業の株式を取引
証券取引所は、東証のほか大阪、名古屋、福岡、札幌にもあります。
東証以外の各証券取引所には主にその地方の企業が上場し、それぞれベンチャー企業向けの新興市場も有しています。
しかし、上場する企業数自体の減少に加え、上場しても1年未満で上場廃止となる企業もあるといった問題を抱えています。上場企業数がわずかながらも上昇している東証と比べると、いずれも苦しい状況といえるでしょう。
株価だけでなく、どの市場に上場しているかにも注目を
東証一部・二部は、安心・堅実というイメージから根強い人気があります。
また、最近ではメルカリのマザーズ上場のように、将来的に大きな可能性を秘めている新興市場にも強い関心が寄せられていたり、地方経済の活性化を願って地方企業を応援する投資スタイルもあるようです。
それぞれの市場にどのような企業が上場しているかを見てみると、新たな発見があるかもしれませんね。
文・山根 ゆずか(フリーライター・ヨガインストラクター)/DAILY ANDS
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