2、経験者に聞く「小1の壁」の実情
ここから、フルタイムで働き保育園に2人目のお子さんがいたにもかかわらず、「小1の壁」を乗り切った先輩ママからのお話しをもとに「小1の壁」の実情について迫ります。
(1)「小1の壁」の本当の辛さとは?
①情報がない
とにかく未知の世界すぎて不安や心配が付きまといます。欲しい情報は自治体や学校ごとで異なるため調べようがありません。周りのママ達から情報を収集する手段もありますが、偏った意見も多く、耳にすると預ける心配が大きくなってしまったため、とにかく前向きになるしかありませんでした。
②時間がない
仕事から帰宅して、ご飯を作ったり宿題の面倒を見たり、やるべきことが多いです。特に下の兄弟がいるとその子の面倒も見ないといけません。全く余裕がなくその当時どうやってやりくりできていたのか、どうやって過ごしていたのか、記憶がほぼありません。
③子供にも負担が大きい
親も大変ですが、子供は小学校で大きく環境が変わり体力も無いので大きく負担がかかります。私の子供は「学校→公立の学童→民営の学童」というハードな生活をこなしていたため目の下にクマができたほどでした。
(2)「小1の壁」の乗り越え方とは?
①自分の人生を見つめ直してみる
子供が大切な存在であると共に私にとって働くことが人生の楽しさだったので、仕事を辞める選択肢はありませんでした。だからとにかくやりきらなきゃという意思で、「小1の壁」を乗り越えられました。 働く楽しさを常に感じていたため気持ちの部分で辛くなることはなかったと思います。
②子供を信じる
子供の成長は数年間で大きく変わります。子供に対して全てやってあげようと思うのではなく、ある程度信じるてみると意外と子供もしっかりしてくれます。その中でも、日々子供の様子や変化には敏感でいるようにしていました。
③民営のサービスを利用する
子供が公立の学童に馴染めず、民営の学童を利用しました。民営の学童は預かり時間も長く子供のケアも手厚いです。 近場ではありませんでしたが、車でのピックアップサービスもあるのでかなり助かりました。月額は送迎付きの週3日で月5万と高価でしたが、フルタイム共働き家庭ならばここにお金をかけていいのではないかと思います。
(3)これから「小1の壁」を迎えるママたちにアドバイスしたいことは?
①キャリアの意思を明確にする
自分がフルタイムで働きたいのか、短時間で働きたいのか、家事や子育てに専念するのか、小学校入学前にこれを決めることは大切だと思います。自分のキャリアと向き合い、意思を明確にしてください。人によって後悔しない選択が必要です。
②家事を効率化する
私は家事も完璧にこなしたいと思っていて全く力を抜いてませんでした。しかし、今思うと、ケータリングサービスや便利家電にもっと頼れば良かったと思います。長い目で見ても、先行投資していい部分だと思いますし、時間と心の余裕のためには有効な手段だと思います。
③そのあとの楽しい時間のために踏ん張る
子供の成長スピードは凄まじいので、いくつかの壁を乗り越えると子供に手がかからなくなり、そのあとは楽しい自分の時間が待っています。その時にお金の余裕があるのは大きいです。自分の時間が増えた時のために小1の一年間を乗り越えましょう!