『キングダム』劇場版3作品がすべて興収50億超え

 ランキングには、人気コミック原作の実写映画の続編も目立った。第4位の山崎賢人主演『キングダム 運命の炎』は、劇場版シリーズの第3作目で興収は56.0億円。実写映画ではトップの成績だ。第1作目の『キングダム』は57.3億円、第2作目の『キングダム2 遥かなる大地へ』は51.6億円と、ここまで全作が50億超えを記録。今年7月12日には、第4作目の『キングダム 大将軍の帰還』の公開が予定されており、こちらも50億超えのヒットが期待される。

 また『東京リベンジャーズ』(21年7月9日公開)の続編も2本公開され、共にランクイン。第12位の『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』(23年4月21日公開)は27.1億円、第18位の『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』(23年6月30日公開)は23.4億円だった。第1作目は45.0億円だっただけに、勢いは後退したが、それでも20億超えのヒットとなった。

 もう一作、『翔んで埼玉』(19年2月22日公開)の続編『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』(23年11月23日公開)も23.3億円で20位に入ったが、第1作の37.6億円は超えられなかったようだ。さらに同作は、同時期公開で、上映規模が小さい『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(23年11月17日公開/14位、24.7億円)に敗北した。

 果たして24年はどんな映画が大ヒットとなるのか。今後も邦画界の動向を追っていきたい。