スラダン、コナン、ジブリ……トップ3位はアニメ作品
第1位は22年12月3日公開のアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』で興収は158.7億円。国内におけるシリーズ累計発行部数が1億2000万部以上を誇る大人気コミック『SLAM DUNK』(集英社)を、作者の井上雄彦氏がアニメ映画化した作品で、国内の歴代興収ランキングでも第13位につけている。
第2位は『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(23年4月14日公開)で138.8億円。原作は、漫画家・青山剛昌氏の人気マンガ『名探偵コナン』(小学館)で、1996年1月にテレビアニメ化。翌年からは劇場版シリーズが公開され、第26作目となる『黒鉄の魚影』は歴代最高の興収を記録した。
第3位は、スタジオジブリの宮崎駿監督が『風立ちぬ』以来10年ぶりに監督した長編アニメーション映画『君たちはどう生きるか』(23年7月14日公開)で88.4億円。難解なストーリーが賛否両論を呼び、100億超えを連発するジブリ作品としては少々物足りない数字となったが、北米ではジブリ作品史上最高額の興収を記録。『第96回アカデミー賞』の長編アニメーション賞にもノミネートされている。
このように、上位3作品はすべてアニメ映画。日本でのアニメ人気の高さを示す結果といえるだろう。なおトップ10内には、ほかにもアニメ作品が3本ランクインしており、8位『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』(23年3月3日)は43.4億円、9位『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』(23年2月3日)は41.6億円、10位『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』(23年5月20日)は29.2億円を記録。
『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』は173館と大規模上映ではなかったものの、トップ10入りを果たすという大金星だった。