石川弁:語尾編
最初に石川弁で使われる機会が多い語尾から紹介します。石川県民が無意識レベルで使っている方言なので、聞く機会も多いはずです。
01:~しまっしま
最初にご紹介するのは「~しまっしま」。まるで模様のことを言っているようにも見えるこちらの石川弁ですが、これを標準語に変換すると「~しなさいよ」という意味になります。
基本的には誰かにアドバイスや助言をする際に使われることが多いそうですよ。
02:~あそばせ
続いてご紹介するのは「~あそばせ」という石川弁ならではの語尾。文字だけを見るとなんだかセレブ言葉のようにも見えますよね。
- 石川弁:いらしておいであそばせ
標準語:また来てくださいね
もはやセレブ言葉と言いますか、良家の子女が使いそうな言葉使いにも見えますが、石川県内ではこの方言が日常的に使われているそうですよ。
しかし語尾に「~あそばせ」と付け加えるだけで、なんだか丁寧な印象を受けますね♡
03:~ぞいね
文字だけ見ると使い方が想像できない「~ぞいね」という石川弁ならではの語尾。実はこの語尾に関しては女性が使う言葉となっており、標準語に変換すると「~ですね」となります。
- 石川弁:暑いぞいね
標準語:暑いですね
このように人に話しかける際に使うことが多いようですよ。ちなみに男性だと「~ぞいや」になり、「~ぞいね」よりやや強い印象になります。
石川弁:頻発編
ここからは石川県内のご家庭では日常的に使われている!?石川弁をご紹介します。日常会話で使える例文を知れば、言葉の文化をより親しみやすくなるはずです◎
04:いじっかしい
最初にご紹介する石川弁は「いじっかしい」。文字だけ見ると、何かもどかしい様を指すのかな?と思いきや、どうやらそうでは無い模様。
- ●うるさい
●しつこい
●うざい
●面倒くさい
実はこのいじっかいという石川弁を標準語に変換すると、こんなにもたくさんの意味があるそうですよ。使い勝手が良すぎる石川弁とはまさにこれ◎
例えば、「今日の塾まじでいじっかい(面倒くさい)」などと日常会話で使われることが多いフレーズとなっています。
05:しょうもない
主に関西弁だと「くだらない」という意味を持つ「しょうもない」。しかし、同じ「しょうもない」でも関西弁と石川弁とでは標準語に変換した時の意味が異なるので要注意。石川弁の「しょうもない」を標準語に変換すると「塩気がない」「味気がない」という意味になります◎
そのため、石川県民と関西県民が話しをすると、この「しょうもない」に関しては会話が全く噛み合わない問題が発生するそうですよ。同じ言葉でも使うエリアにより意味が異なるだなんて、なんだか面白い感じがしますね。
06:たっだ
石川弁訛が強いフレーズと言えば、こちらの「たっだ」。これを標準語に変換すると「とても」になり、何かを強調したいときによく使われます。
- 石川弁:だった美味しいげんて
標準語:とても美味しいよ
このような感じ。初めて聞くと「だった」の意味が分からず戸惑うかもしれませんが、意味を知っていると案外すんなり入ってくるフレーズなのでは?と思います。
石川弁:勘違い編
続いてご紹介するのは、意味を知らないと絶対に意味を捉え間違える!?そんな石川弁についてご紹介したいと思います◎
07:あたる
くじ引きや宝くじなどが当選する際に使用することが多い「あたる」というフレーズ。しかし、石川弁での「あたる」はまた異なる意味を持つので必見。
- ●ぶつかる
●光や風などを受ける
●うまくいく
●成功する
●当選する
●的中する
このあたりが全国的に使われる「あたる」の意味ですが、石川弁ではこれに加えて、「もらう」という意味もあるのですから驚きです。
例えば「宝くじあたった」だと、宝くじに「当選した」と「もらった」両方の意味が考えられるため、その都度会話の流れから判断する必要があります◎
08:がんこ
全国的には「頑固」と変換されることが多い「がんこ」というフレーズ。石川弁の「がんこ」を標準語に変換すると「とても」という意味になります。
- 石川弁:あの漫画、がんこ面白かったじ
標準語:あの漫画、とても面白かったね
全国的に使われている「がんこ」の意味とは全く異なるので、思わずクスッとしてしまいますね◎
09:きのどくな
全国的には「気の毒」と変換される「きのどくな」も石川弁だとまた意味が異なります。石川弁での「きのどくな」を標準語に変換すると「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えるフレーズになります。
ただし、この「きのどくな」には、「すみません、ありがとう」といったニュアンスが含まれます。へりくだって感謝の気持ちを伝えるときに使われることが多いフレーズです。