2009年2月、若新の浮気癖に苦悩したA子は、若新の自宅に一人でいる時、精神科で処方された薬を過剰服用、昨今いうところのオーバードーズし、自殺を図ったというのだ。
第一発見者は深夜帰宅した若新だった。
若新と交流があったXは、その際に若新がとった対応に呆れたと語る。
「普通ならば、すぐに救急車を呼ぶでしょう。けれど、彼はまず友達二人を呼び寄せたのです。女子高生との半同棲生活をカモフラージュするために」
どうやら警察にバレることを懸念したらしいというのである。
「しかも、何が起きているか聞かされていなかった友人らが若新の部屋に着くまでには30分以上かかった。そこで彼らは倒れているA子さんを見て仰天したのです。慌てて119番通報し、A子さんは慶應病院に運ばれました」(同)
幸い命に別状はなく、駆けつけた母親に連れられて実家に戻ったという。
だが、彼女はすぐに若新のところに舞い戻ってしまったそうである。
A子の母親はこのことで「二人の関係を始めて把握」したそうだ。
ということは、同棲していた当初は「親の承諾」はなかったということだろう。
母親がこう話す。
「ケチな男なんだってよく聞かされました。スーパーに買い物に行く時も、見切り品が売っていそうな時間帯を狙って、不味いおにぎりやお惣菜を買ってくるんだって」
別の知人女性はこういっている。
「A子ちゃんは若新にたかられていました。“お金ちょうだい”ってうるさいって、よく言ってました。面倒臭いから何かを買ってあげたことがあるとも話していた。そんな男やめなさいって言っても、彼女は全く話を聞かなくて」
だが結局、A子が高校3年生の夏ごろには関係は破綻したそうである。
新潮はA子本人からも話を聞いている。
彼女が取材に応じたのは、自分が薬の過剰摂取で意識を失った際の若新の行動を初めて知って、ショックを受けたことなどが理由だという。
A子は、「今振り返れば、彼が私にしてきたことは愛ではなかったと思います」と語っている。
彼女が取材を受け始めた中で、若新のある活動への疑問が浮かんだことも、取材に答えた理由だという。
それは、若新がA子さんと別れた後の2014年、福井県鯖江市で手がけた「JK課」のプロデュースだそうだ。
JKとは若者用語でいうところの女子高生。そのネーミングと、地方創生にあたって女子高生がまちづくりに参加するという斬新なアイディアで、彼は一躍メディアの脚光を浴びたという。
若新という人間は、元々JKというのが好きだったのだろうか?
事業や、若新と女子高生たちとの交流は10年経った今も続いているというのだが。