■角田晃広

「スマイルハウジング」

部屋を探している飯塚が不動産屋を訪れ、対応した店員・豊本明長に代わって部下の角田が接客するという設定のコント。シンプルにして、角田の魅力が存分に詰まっている。ちなみに『キングオブコント』獲得より2年前の作品。すでにスタイルは完成していたことが分かる。

「余裕」

コンビニの商品開発担当である角田と豊本が、パティシエ・飯塚のもとを訪れてオリジナルスイーツへの開発協力を打診するが、あってはならないミスを犯し……。角田の「気に入ったシーンをどんどん引き延ばす」という趣向が存分に発揮された作品。うるせえんだよ(笑)。

「終業後」

終業後のオフィス、不倫関係の飯塚と豊本(女性役)が残っているところに、外回りの営業から帰ってきた角田が現れる。上記の「余裕」が「動の角田」なら、こちらは「静の角田」とでも呼ぶべき作品。東京03のコントの中でも特に角田のセリフが少なく、その少なさが存在感を際立たせている。