悪い意味ではない。いい大人が仕事相手の動向について、感傷的になるほうがよほど不自然だ。互いにプライベートに干渉するような関係ではないだろうし、まさか謝罪したり、取り沙汰されている事実関係を認否する必要もない。
「ままま、今やらなあかんこともあるので、まま、がんばって待ってますよ」
「帰ってくるまで相方募集しよかな」
軽口を叩きながら、それでも「待ってますよ」「帰ってくるまで」と、松本の復帰を前提に浜田は話を進めた。松本は裁判に数年を費やすと見られ、そのまま引退するのでは、という見方も広がっている。
この後、ダウンタウンの出囃子であるEPOの「DOWN TOWN」を流したのは、多分に番組側のファンサービスだろう。
別にウソを言っているわけではないし、美談として受け取られるなら、それはそれでいい。浜田は浜田で、自分の発言の影響力を十分に意識しながら、必要以上の熱を込めずにひとつの仕事をこなした。そういう印象のラジオだった。基本的には不機嫌だったと思うし、なんで還暦過ぎてこんなこと言わなあかんねん、という感じだった。
12年前、タワーレコードのポスターにダウンタウンが登場したことがあった。お馴染みの「NO MUSIC, NO LIFE?」のコピーの下に、こんなやり取りが記されている。
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