◆これって24時間体制? ルール整備の必要性を感じる

 逆に、子どもが寝ている早朝を利用して仕事をこなしていると、他の人にとって早朝の連絡は非常識だと思い、連絡のやり取りなどに不便やストレスを感じることも多いとか。

 

 上尾さんはそんなリモートワークについて、こう提案します。

「リモートワークが一気に進み、まだ利用にあたってのルール整備が追い付いていないと感じます。会社という場所で拘束されていないからこそ、それぞれが都合の良い時間を掲示して分かりやすくするなど、コミュニケーションや社内でのルール整備の必要性を感じています」

落ち込む女性
 かつての勤務体制であれば、会社でパソコンの電源を切れば、仕事の連絡は次の日に回せました。でも在宅でいつでも連絡が取れる状態にあることで「24時間仕事モード」になってしまいがち。

 リモートワークのメリットを最大限に活かすためにも、これからはリモートでもオンオフのメリハリをつけるなど、快適に仕事をするための工夫が必要になってくるのではないでしょうか。

<取材・文/塩辛いか乃> 

【塩辛いか乃】

世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako