◆「俺についてこい!」心強い半面、さみしさも

「結婚する前、同い年の彼氏と付き合っていたときは、デートするたびに『今日はなに食べたい?』『どこ行こうか?』と話し合っていました」

 今年、結婚8年目を迎えた前田碧さん(30歳・専業主婦・仮名)は過去の恋愛を振り返ります。

「しかし、今年50歳になる夫は、『~~行こうぜ!』『◯◯食べようぜ』と、ぐいぐいリードするタイプ。交際時からお会計はすべて夫持ち、また旅行でも宿や航空券の段取りをすべて仕切ってくれるので、心強いものの、常に『男がリードすべき』と思っているのが伝わってきます。そんな彼の様子に、『昭和だなあ』と感じてしまうこともありますね」

 今のところ碧さんも大きな不満はないそうですが、ときに一抹のさみしさを覚えることも。

「夫は食道楽で、『このワインには◯◯が合う』『この肴には日本酒なら~~がいいね』と食の知識が豊富でいろいろと勉強になるんです」

 一方、碧さんは好奇心が旺盛なタイプ。

「たとえ失敗したとしても、ふたりで一緒にあれこれ試してみたい」と思うことも少なくないのだとか。

 確かにたとえ失敗しても、ふたりなら笑い飛ばせることもある。けれど常に“最適解”だけ提示されると、それもそれで物足りない……これも、複雑な女心かもしれません。