◆成功体験の裏に潜む危険性

麻倉ひな子さん
「前回処方してもらったときも、“吐きそうにはなるけど吐かない”みたいな、ちょっと気持ち悪い、えずくような感じがしていたんですが、2回目に処方してもらった時は本当に吐き気と冷や汗がすごくて、実際に吐いちゃって…。

その日の予定を全てキャンセルしてからは、真っ暗闇のトイレで6時間しゃっくりする感覚で吐き続けました。座れない。寝れない。手も痙攣してきて…。10分間隔でずっと吐いているので、誰かに助けを求めようにも、救急車を呼ぶにも吐いてて喋れなかったんです」

こみ上げてくる苦みに「胆汁が出てきたのかも」と恐怖を覚え、座ることも立つこともままならないまま、這うように家の近くの内科に駆け込んだ彼女。そこで医師からリベルサスが医師会で問題になってることを知らされ、「どこで処方されたんだ」と怒られながら吐き気止めや整腸剤処方をしてもらったという。

「そこから二週間は固形物が食べられなくなりました。ご飯を食べようとすると、リベルサスを飲んでいないのに、食事に対する拒否反応が出ちゃって…。少し粘度のある飲み物もダメで、お茶とか水しかのめませんでした」

たった1錠の薬だったにも関わらず、普通の生活に戻るのには1ヶ月くらいかかったという彼女。今でも広告をみると口の中が苦くなるほど、トラウマとして植え付けられてしまった。