◆九条を突き落とした“真犯人”は?

9月9日に放送された8話では、問題児が集まるとされている3年D組のなかでも厄介者の筆頭・相楽(加藤清史郎)が、涙ながらに謝罪した。鵜久森を追い詰め、彼女の“死”のきっかけにもなった彼。九条の言葉によってこれまでのことを詫びる選択をしたが、実質的に手を下したのは彼ではない。

実は、鵜久森が亡くなった当日、相楽の知り合いである浜岡(青木柚)が学校に忍び込んでいたことがわかる。彼がやってきた理由は「3年D組の生徒から依頼を受けたから」。報酬さえあればどんなことでも引き受ける浜岡にとって、お得意様は相楽だけではなかった、ということか。

鵜久森は、自分にとって不都合となるものを守るために亡くなった、とも考えられる。彼女が命を賭して守ろうとしたもの。それを手に入れられるのは、彼女と友人として交流を深めつつあった阿久津(藤﨑ゆみあ)か、東風谷(當真あみ)か、それとも星崎(奥平大兼)か。鵜久森の死に関連している彼らが、九条の死にも関連している可能性は、大いに高いと思われる。

<文/北村有>

【北村有】

葬儀業界を経て2018年からフリーランス。映画やドラマなどエンタメジャンルを中心に、コラムや取材記事を執筆。菅田将暉が好き。