◆噂や陰口に惑わされず、“自分”を守る方法

9月2日に放送された『最高の教師』7話を見ながら、九条が繰り返し生徒たちに伝える言葉を聞きながら、『3年A組』の柊の声を思い出した。7話では、転落死してしまった同級生・鵜久森叶(芦田愛菜)の死の真相について、九条、そして生徒たちが向き合うシーンが描かれる。

九条は繰り返した。もっとも避けなければいけないのは、勝手な憶測や推測で彼女を語ること。「思う、だろう、違いない……。そんな言葉で彼女を語ることは、言葉を失ってしまった人への冒涜だと思いませんか?」と続ける九条は、いつものように淡々としていながら、発する言葉の一つひとつに念を込めているようだった。

鵜久森の死について、世間は好き勝手なことを言うだろう。学校側も、この件についてどこまで真摯に対応してくれるか怪しい。それでも、この教室の人間だけは変わらなくてはいけない。まずは、この教室から変わるのだ、と訴えかける。