◆小原さんが被写体として選んだのがエゾモモンガ
私にとって小原さんは最高の師匠であり、とにかくかわいい動物が大好きな人でした。その小原さんがシマエナガの次に被写体として選んだのがエゾモモンガで、「ああ、小原さん、ぶれない!」と思いました。
小原さんは北海道に長期滞在し、エゾモモンガを撮影していました。巣穴から顔を出す子モモンガ、冬の寒さに身を寄せ合っているモモンガ達、撮影仲間の皆さんが「小原ブルー」と呼ぶ独特の青みがかった幻想的な月夜のモモンガの写真。どれも本当に素晴らしい写真です。そして「私も一緒に撮影したかったなぁ」とも思ってしまいます。小原さんは昨年9月の時点で、がんを患っていました。そして、あっという間に同じ年の11月、亡くなってしまったのです。病気が判明する少し前、小原さんは「今度、あーちゃんもエゾモモンガ撮ろうよ」と言ってくれてたのに、あまりに早く天国に行ってしまいました。