まさに大山鳴動してネズミ数匹といって間違いないだろう。

 派閥の裏金を捜査していた東京地検特捜部は政治家を逮捕したが、予想に反してというか、大騒ぎした割には小物議員ばかりを「御用」にしただけで、安倍派の5人の幹部たちを“放免”してしまった。

 岸田文雄首相があわてて自派を解散し、続いて二階派、安倍派も解散して、一応目的は果たしたということなのだろうが、巨悪を取り逃がしたことは間違いない。

 政治対検察の権力争いは、かろうじて政治が勝ったというところだろう。

 このままでは「検察無用論」がまたぞろ出てくるに違いない。