「映画版『ミステリと言う勿れ』はとても評価が高いですし、松山氏が演出だという事実は、『君が心をくれたから』にとってかなりポジティブな材料であることは間違いない。また、ファンタジー要素があるラブストーリーということで、物語が進んでいくうちに謎めいた展開になって、 “考察勢”が食いついてくる可能性もある。監督の手腕も含めて、尻上がりに話題になっていくことは期待したい」(同)
一方、永野は今年5月公開の映画『からかい上手の高木さん』でも主演を務めている。原作は、中学生の西片と高木さんの関係を描く同名のラブコメ漫画。今年3月からは、原作漫画をそのままベースとした実写ドラマがTBSで放送されるが、永野主演の実写映画では中学生時代の10年後を描くオリジナルストーリー。この作品についてもまた、永野のキャリアへの良くない影響がささやかれているのだ。
「原作のスピンオフ作品では、大人になった西片と高木さんが結婚した様子が描かれています。今回の実写映画では、原作漫画の10年後であり、スピンオフよりも前のオリジナルストーリーとなるわけですが、一部の原作ファンが反発しているんです。この作品は、全体を覆うほんわかとした優しい空気感が愛されているのですが、オリジナルストーリーで実写映画化することが、いわば“ビジネス的”だと見られているんです。設定を中学時代の10年後としたのも『キャスティングありきの企画なのではないか』と疑われています。つまり、“永野芽郁の主演映画を作るために、原作の設定が変えられた”と感じている原作ファンも少なくないということです。実際にはそうではないとしても、このような状況では原作ファンが永野さんのアンチに回ってしまう可能性も出てくる。もちろん、原作ファンが納得するような映画に仕上がっていれば問題ないんですが、どう転ぶかわからない。いずれにしろ、永野さんの今後を占う作品になるのは間違いないでしょう」(前出・ドラマ関係者)
国民的俳優まであと一歩である永野芽郁を襲う、月9ドラマと人気漫画の実写化映画という2つのリスク。2024年の上半期は、永野芽郁のキャリアにおいて、特に重要な時期となりそうだ。